前クールで話題をさらったドラマ「昼顔」を今でも想う時があります。
昼顔で感じたこと。そして想うこと。
ドラマの中では、美しい男女が既婚者という立場を超えて愛し合っていましたが、それでも最後は結ばれませんでした。
そして、不倫に踏み切った男女には大きな代償が待っていました。
離婚をして一人で生きることで罪を償う女性と、妻と生きることで罪を償う男性…。
どちらの選択が正しいのかは分かりません。
時間は多くのことを薄めてくれるので、いつかは「そんなこともあったよね」と言える日が来るかもしれません。しかし、その時に、その言葉を言える人が近くにいるのか?いないのか?では大きいと思います。
それにしても、どうして北野(不倫をした男性)の妻は、夫の不倫を許せたのでしょう。
不倫という許されない行為をした夫でも、妻にとってはかけがえのない男性で、手放したくはなかったのでしょうか。
同じく、どうして紗和(不倫をした女性)の夫は、妻と別れることにしたのでしょう。
不倫をしても、かけがえのない女性であったことに変わりはなかったはずです。
自由にさせてあげたかったのでしょうか。それとも、かけがえのない女性であること以上に、不倫という行為が許せなかったのでしょうか。
不倫をした相手と生きる道、そして不倫をした相手を手放す選択、私にはこれもまたどちらが正しい選択だったのか、分かりません。
もう一組のカップルの結末
そして、このドラマにはもう一組の不倫が登場しました。
そちらも、あんなに燃え上がっていたのに、最後は結ばれることはなく、女性は家庭に戻りました。
まだ幼い子供まで巻き込み、家庭を捨ててまで不倫に走った母親に、子供たちは深く傷付きながらも、最後は許してしまいます。
この家庭のその後が描かれることはなかったのですが、子供が大きくなるに連れて、母親に対する想いは変化していくような気がします。
夫婦だけではなく、親子の間でも、時間は多くのことを薄めてくれるのでしょうか?
人の不幸の上に幸せは成り立たない、そう改めて考えさせられるドラマでした。
それでも、もう一度「昼顔」には戻って来て欲しい気もしています。