単身赴任中に娘を実家に預けて妻が浮気
妻との結婚生活は残念なことに、たった2年で終わりました。
出会いは職場で、私はエンジニア職、妻は事務職でした。
違う部署でしたが、社内ですれ違いざまに挨拶をすることが多く、偶然にも帰り道が同じだったので、徐々に会話を交わすようになり、少しずつ関係が深まっていきました。
告白は私からで、当時は結婚のことまで考えていなかったのですが、付き合って1年で妻が妊娠したので、それを機に結婚を決めました。
妻は産休を取って1年間は専業主婦として育児に励み、その後に保育園を見つけて、職場復帰する予定でした。
ところが、会社員の性(サガ)とでも言うのでしょうか。
自分たちの予定通りに物事を進められるわけもなく、娘が6ヶ月になった頃、私に地方への赴任の辞令が出てしまい、新婚半年で単身赴任をすることになりました。
本音を言えば、妻と娘にも一緒に来て欲しかったのです。
ただ、赴任の予定が僅か1年だけだったこと、妻が残り半年程度で職場へ復帰すること、妻の実家が今の部屋から近いことなど、様々な理由があって離れて暮らす結論を出しました。
連絡の頻度が減って妻の異変を察知
単身赴任が始まった頃は、ほぼ毎日連絡を取っており、フェイスタイムで娘の顔も見せてもらっていました。友達も知り合いもいない不慣れな環境でも頑張れていたのは、この至福の時間があったからです。
それなのにー。
私の仕事がとてつもなく忙しい時期があって、深夜0時前後の帰宅になる日が1ヶ月くらい続きました。娘はとっくに寝ているし、起きてしまうと大変だから、その間はLINEで簡単なメッセージを送り合うだけにしていました(土日は休みだったので、フェイスタイムで娘の顔を見ることができましたが)。
忙しい時期が終わって、ようやく落ち着いたので、連絡のペースを戻そうとしたのですが、妻からの返信が遅くなることが増え、電話を掛けても出ないことがありました。
毎回ではなかったので、娘を寝かすタイミングや何かしらの用事と重なったのだろう、と最初のうちは気にしていませんでしたが、徐々に既読になっても返信がなくなり不安を感じるようになりました。
誤爆LINEで妻の浮気が発覚
気持ちがくすぶっていた日が続いていた頃、珍しく妻の方からLINEが来ました。
しかし、メッセージを読んでみると「今日は娘がいないから大丈夫」と意味不明な内容でした。
妻は娘と毎日一緒にいるはずなのに、どうして娘がいないのか、それの何が大丈夫なのか、さっぱり理解できず、しばらく考えて返信をしませんでした。
それから10分もしないうちに、妻から再びLINEが届きました。
「ゴムがないから買って来て」
ゴム?何のゴム?輪ゴム?ゴム紐?
しばらく画面を見ていると、突然、メッセージが取り消され、さきほど届いた2通のメッセージが削除されました。
この時、ようやく「送る相手を間違えたんだ」と気付き、ゴム=コンドームのことだと分かりました。
要するに、妻は娘を実家かどこかに預け、それを誰かに伝え、その人にコンドームを買って来て欲しいと頼んだのでしょう。
妻が浮気をしているー。
今までの疑念が確信に変わった瞬間でした。
すぐに妻に電話を掛けたのですが、スマホを触っていたはずなのに、一向に出てくれず、その後は仕事にも身が入りませんでした。
夜、やっぱり妻に電話が繋がらないので、妻の実家に電話を掛けてみました。
やはり娘は妻の実家に預けられていて、お義母さんには「用事がある」と言ったようです。
「さっきから電話を掛けているのに繋がらないので、様子を見て来て欲しい」
そう私がお願いすると、「外出中じゃないの?」とか「まだ9時前だし、心配する時間じゃないわよ」とか言われましたが、何度もお願いをすると鬼気迫る様子を察してくれたのか、「何かあったの?○○ちゃん(娘)をお父さんに預けて見て来る」と言ってくれました。
妻の浮気を知った夫は離婚を検討中
お義母さんから連絡があったのは、1時間後でした。
「お友達が来ていたみたい…」
普段は陽気でお喋りな人なのに、疲れた声でそれだけを言うと「また後で掛け直すね」と電話を切ってしまいました。
お友達って誰ですか?男ですよね?
聞きたいことは沢山ありましたが、それを聞かなくてもお義母さんの様子から、相手は男で妻とはただならぬ関係であることが予測できました。
もしかしたら、行為の現場を見てしまったのかもしれません。合鍵を持っているので…。
妻からの連絡は、その日の深夜にありました。
「お義母さんから聞いたでしょ?」
おそらく、その場でお義母さんから浮気を咎められ、口論になったのだと思います。お義母さんは正義感の強い人なので、私に娘の不貞を伝え、代わりに謝罪したのだと思い込んでいるようでした。
自分の信念を曲げてまで、大切な娘を守ったと言うのに。
「全部聞いた」
私は嘘をつきました。
「浮気の相手は誰?」
「あなたの知らない人。アプリで会ったから」
「いつからだ?」
「単身赴任になってから。1人で寂しくて」
妻は淡々と答えていましたが、途中で泣き始めました。何の涙なのか分かりません。泣きたいのは私の方です。
それから数日が過ぎてから、私は妻とお義母さんに離婚の意思を伝えました。
お義母さんは「この間は嘘を言ってしまってごめんなさい。娘をかばいたい気持ちと、あなたへの良心で、ずっと苦しかった」と言い、離婚に関しても「私たちが口を出す問題じゃない」と半ば認めるような発言をしました。
問題は妻です。
妻は「間違えたのは私だけど、娘のためにも考え直して欲しい」と離婚を拒んでいます。
もちろん、娘のことを思えば離婚を回避したい気持ちの方が強いですが、この先も妻のことを信じられるのか?と自問自答をすると、答えは明らかにNoで夫婦としてやり直すことはできないと思っています。
まだ時間はあるし、もしかしたら気持ちに変化が出るかもしれないので、離婚を検討しながらも、他に最善の策はないのか?を考えていきたいと思います。