こんにちは。浮気探偵.com~浮気成敗コラム~です。今回は、夫の浮気相手から挑発するような電話を受けた妻の体験談をお伝えします。まずは登場人物の紹介です。
登場人物
・私 30代半ば
・夫 30代後半
・「斉藤」と名乗る女(夫の浮気相手)
・息子
【夫の浮気】夫の不倫相手からの電話
夫とは結婚して7年、夫婦円満だと思っていました。
サラリーマンの夫は、たまに仕事の付き合いで遅くなる日もありましたが、基本的には仕事が終わると真っ直ぐ帰宅し、週末も家にいました。
私は息子が幼稚園に行くようになってから仕事に復帰しましたが、コロナの影響もあって、基本的には自宅での作業が多く、家事や育児との両立もできていました。何かを疎かにしたわけでもなく、週末になると家族で出かけることもあり、本当に平穏無事な日々でした。
だから、まさか夫が浮気をするなんて…。正直、今まで一度も疑ったことがありませんでした。
知らない女からの電話
私の平和だった日々が崩れ落ちていったのは、1本の電話でした。
いつものように息子を幼稚園に連れて行った後、自宅で仕事をしていました。お昼少し前だったと思います。私のスマホに非通知の電話がありました。
仕事に復帰する前は、非通知の電話になんて出ませんでしたが、職場や取引先からかもしれない、と思って出てみると「あの~」と喋り出した女は、名前も名乗らずにいきなり「早く旦那さんと別れて下さい」と言いました。
え、何これ。コワイ…。
いたずら電話か、新しいタイプの詐欺電話だと思って「すいません。忙しいので失礼します」と言って切ると、すぐにもう一度、今度は番号を通知した状態で電話を掛けて来ました。
気味が悪かったので出ませんでしたが、数分おきに同じ番号から掛かって来るので、もしかしたら、この番号は会社関係かもしれない!と思って慌てて出ると、非通知の時と同じ女の声で「〇〇さんの奥さんですよね?」と夫の名前を口にしました。
なんで、夫の名前を知っているの?なんで、私の番号を知っているの?え、やっぱり詐欺?何これ??
軽くパニックになりながら「夫の知り合いですか?」と聞くと、女は「〇〇さんとは1年以上前から付き合っています」と言い出しました。そこでようやく、いたずら電話や詐欺ではないのかもしれない…と思い、話を聞いてみることにしました。
女の話では、1年半ほど前から付き合っており、夫は私と離婚して一緒になると言っているそうです。それなのに、なかなか私が離婚に応じないので、直接電話してきたと言います。
さらに女から「慰謝料はお支払いしますので、早く別れて下さい」とまで言われました。
夫の職場(会社名ではなく、会社のある駅や職種でしたが)も合っているし、夫の名前も合っているし…でも、本当のことなのか、判断ができません。
詐欺の電話もこうやって、ちょっとした個人情報から話を膨らませるはず!!
女の話を聞きながら、やっぱり不信感が募り「詐欺でしょ!通報しますよ」と言うと、女は「詐欺はお金を引き出そうとするでしょ。お金を払うって言う詐欺がどこにいるのよ!!」と言い返され、何も言えずに黙ってしまいました。
女は最後に「斉藤」と名字だけを名乗り、一方的に電話を切りました。
名前を聞いた夫が挙動不審に
本当の話なのか、悪質ないたずら電話なのか、考えても考えても分からず、その日はほとんど仕事が手につきませんでした。息子のお迎えも忘れて、幼稚園から電話が来たくらいです。
その電話でさえも、斉藤からの電話だと思って、ビクッと反応したほどでした。もっといろいろと確かめるために、私から女の番号に電話を掛けてみましたが、女は出ませんでした。
夫に聞いた方が良いのか、聞かない方が良いのか、本当に1分おきくらいに自分の考えが変わるほど、あれこれ悩んで、最終的には聞くことにしました。
聞かないままにしておくと、仕事も家事も育児も、何もかも全く手に付かないと思ったからです。
「ねえ、今日、斉藤さんって言う女性から電話があったけど」
近くに住んでいる姉に詳しい事情を伝えて子供を一晩だけ預かってもらい、帰宅した夫に話を切り出すと、夫は「浮気を認めた」と言っても良いほど、しどろもどろになりました。
挙動不審のままで、一生懸命シラを切ろうとしたのですが、あまりにも無理のある反応だったので、ガンガンと問い詰めていきました。
最終的には、逃げられないと思ったようで夫は浮気を認めました。浮気をしていた期間も、女の話と一致しています。
夫にもガッカリしましたが、こんなにも長い期間、夫の浮気に気づかなかった自分に対しても情けない気持ちになりました。浮気相手が、どこの誰なのかを聞くと、相手はキャバ嬢だと白状し、職場の人との付き合いで行った時に気に入られて、相手の積極的な誘惑に負けてしまったと言います。
しかし、私と離婚すると言ったことは認めませんでした。そもそも浮気をするつもりはなかったし、家族を壊すつもりも一切ないと言います。
浮気相手が、私と別れたがっていると言っていたことについては、相手の作り話だと言い張りました。
夫が電話で浮気相手と決別
「私からの電話には出ないから」
そう言って、夫に電話を掛けさせると、その時は出ませんでしたが、すぐに折り返しがありました。スピーカーにして出てもらうと、女は嬉しそうな声で夫の名前を呼び「どう?離婚できそう?」と聞いてきました。
夫は気まずそうな表情を浮かべて「離婚はしない。家族が大事だ」ときっぱり伝え、浮気相手に別れを告げました。
「あんなに離婚するって言ってたのに!」
女は絶叫するように怒り始めましたが、夫は「離婚するなんて一言も言っていない」と反論し、そこから口論に発展しました。
言った、言っていない、なんて私としては、もはやどうでも良く、今後、関係を一切断ち切ってくれたら、それで良かったので、喧嘩別れでも何でも良いから、さっさと別れ話をまとめて欲しくて、途中から会話に参加してしまいました。
「聞いたでしょ?離婚はしないって。あなたには離婚をするって言ったのかもしれないけれど、こうして2人が聞いているところで、はっきりと離婚をしないって言ったんだから、もういい加減、諦めてちょうだい」
女は、夫に対して「もう、お店には来ないで!」と言った後、おそらく私に言ったのであろう「いらねえよ、そんな男」と、捨て台詞を吐いて、電話を切りました。
電話を切った後の夫は憔悴していましたが、自分で撒いた種で、本当に疲れたのは私です。
もちろん、許したくはありませんし、すぐには許せません。それでも、家族の方が大事だと、きっぱり言ってくれたので、今回だけは見逃すことにして、いつか許せる日が来ると自分に言い聞かせました。
翌日、姉のところに息子を迎えに行った時、「どうなった?」と聞かれたので、顛末を話すと、姉は「女の前では離婚するって言ってたんだろうね」と笑い飛ばし、「うちみたく小遣い制にしなさいよ。自由に使えるお金が少ないと、女なんて寄って来ないから」とアドバイスもされました。
これに懲りて、もう浮気なんて二度としないとは思うのですが、念のために我が家でも小遣い制にしました。