こんにちは。浮気探偵.com~浮気成敗コラム~です。今回は夫の浮気相手に会った妻の体験談をお伝えします。まずは登場人物の紹介です。
登場人物
・私 40代半ば
・夫 40代後半
・スナックのママ(夫の浮気相手)
・息子と娘 高2と中3
【夫の浮気】夫の浮気相手であるスナックのママに会って来ました
先日、夫の浮気相手と会って来ました。
夫とは職場結婚で、かれこれ20年になります。外資系の職場なので、帰りの時間は不規則で、夜遅くなることも珍しくありません。取引先の国によっては、帰りが朝になることや土日に出掛けることだってあります。
だからでしょうね。
浮気をしていたことを見抜くどころか、そんな気配すら感じませんでした。テレビで芸能人の不倫が報じられる度に「これだから男は~」なんて、他人事のように思っていたくらいです。
そんな私が、夫の浮気を察したのは1ヶ月ほど前のことです。
どんなに夜が遅くても、たとえ朝方になったとしても、必ず一度帰宅をして、着替えてから出勤していた夫が帰って来ない日が増えました。
夫は「会社に泊まった」と言いますが、息子と娘(高2と中3)でさえ、「どこかに別宅があるんじゃないの?」と言うほど、ワイシャツにはシワがなく、髪型も整っており、誰かの家に泊まって、そこから出社していることは明白でした。
ワイシャツに入っていた名刺
ある日、顔なじみのクリーニング屋の奥さんから「前に預かった背広のポケットに名刺が入っていて、渡すのを忘れていた」と電話がありました。
ちょうどクリーニング屋さんがある商店街に用事があったので、名刺を取りに行ったところ、スナックの名前が書かれた名刺を差し出されました。会社関係の名刺だとばかり思っていた私は、差し出された名刺に目が点になりましたが、クリーニング屋の奥さんは、笑いながら言いました。
「背広のポケットに入っている名刺で一番多いのはスナックだから気にすることないよ!ウチの旦那も休みの前の夜は近所のスナックに入り浸りだし。飲んでもいいけど、そこで営業活動くらいして欲しいね~」
近所の商店街にもスナックはあるし、決してスナックを問題視しているのではありません。
ただ、このスーツを出したのは1ヶ月半くらい前で、ちょうど夫が自宅へ戻らないまま仕事へ行くようになった時期と被ることが引っ掛かったのです。
「何かの証拠になるかもしれない」
そう思って、スナックの名刺は私が持っておくことにしました。
メールで判明!スナックのママと夫の関係
それから、悶々とした日が続きました。
スナックの名刺くらいで、夫に嫉妬深いと思われたくなかったのでしょう。私は、名刺のことを聞けずにいました。そんな時に、大きなチャンスが到来しました。夫がスマホを自宅に忘れたまま出社したのです。
子供たちを送り出してから、充電されっぱなしのスマホを手繰り寄せ、まずはLINEの画面を開いてみました。特に怪しいやりとりはありません。次に通話履歴を見たのですが、名前(宛名)を登録していないのか、番号が並んでいるだけでした。
履歴にある番号に片っ端から掛けてみようか?とも思ったのですが、表示されている日時を見ると、勤務時間中だったので、業務に関係のある番号だと思い、やめておきました。
何の手がかりもなく、もしかしたら勘違いだったのかも…と思った時、見慣れないアプリのマークがあることに気付きました。調べてみると、それはメールのアプリでした。
会社関係かもしれない…。アプリを開くと既読になって業務に支障が出てしまうかしら…。
一瞬、躊躇しましたが「何か言われたら間違って触れてしまったことにしよう」と考え、そのアプリを開いてみました。
そこに表示されていたのは、女性の名前です。
見覚えがある名前だと思ったら、スナックの名刺に書かれている名前でした。メールの内容を読み進めると、女はスナックのママで、朝まで一緒にいたこと(ママの部屋に行っていること)、体の関係があることなどが分かりました。
怒りで気がおかしくなりそうでした。
夫に問い詰めたところで、言い訳をされるに決まっている!!
時計を見ると、ちょうど正午。子供たちが帰って来るのは、早くても夕方5時過ぎなので、これからスナックのママに会いに行くことに決め、いつもより念入りにお化粧をしました。
潔く浮気を認めた女と逃げ切ろうとする男
もちろん、怒鳴り込む覚悟で行きました。
どんな下品な言葉で罵ってやろうか、どれだけの慰謝料を提示してやろうか。平和だった私の家庭を壊した罰は、きっちりと償ってもらう気でいました。
名刺に書かれた住所を元に、店の前に到着すると、中から若くてキレイな細身の女性が出て来ました。
「あの…」
私が声を掛けると「どうされましたか?」と、女性は優しく微笑みながら答え、その美しさと品の良さに、ドキッとしてしまいました。私なんかが勝てる相手じゃない。この身体も、この洋服も、このために頑張った厚化粧も、何もかもが恥の上塗りだ…。
黙ってしまった私を見ると、女性は夫の名前を出し「奥さまですね。大変失礼しました。どうぞ、中へお入り下さい」と私を店の中へと誘いました。
圧倒的な敗北感がそうさせたのでしょうか。それとも煌びやかな店の雰囲気がそうさせたのでしょうか。さっきまでの威勢はどこかへ消えてしまい、私は緊張さえしていました。
すると、高級そうなグラスに冷たいお茶を注いでくれた女性は、私に深々と頭を下げました。
「本当に申し訳ありませんでした。すぐに別れます。二度と会わないことをお約束します。お客様としても、お店にも来ないようにお伝えします」
気付けば私は泣いていました。無意識です。どうして泣いたのか分かりません。そんな姿を見て、彼女は続けました。
「正直に申し上げますと、奥さまには、だいぶ嫉妬していました。奥さまやお子さんたちの話ばかりでしたから。張り合おうと思ってはいけませんね。初めてお目にかかりますが、素敵な奥さまで、私が敵う相手ではありません」
ようやく口を開いた私は、どういうつもりか、夫の浮気が不安だったこと、それでも言い出せなかったこと、今日は怒鳴り込む気持ちで来たことを伝えながら、大粒の涙を流し、しまいに彼女に慰められていました。
店から出た私は、どこかスッキリしていました。別れることを約束してくれたからではありません。自分でも分からないのですが、なぜか彼女に対して、好感に似た感情さえ抱き、全面的に許す気にさえなっていました。
ところがー。
浮気相手に会ったのです。その相手が夫に「お店には来ないように伝える」と言ったのです。約束は守る人に見えたので、夫にも話が行くだろうと思っていました。当然、夫から何らかの話があるだろうとも。
しかし、いくら待っても夫は切り出しません。どこかに泊まるどころか、朝帰りすらなくなりましたが、浮気の話や謝罪の言葉は全くありません。
どうして、女性は潔く浮気を認めて、深々と頭を下げたのに、夫は何も言わないのでしょう。シラを切って逃げ続ければ、水に流してくれるとでも思っているのでしょうか。
それ以来、夫に対する嫌悪感が募っています。浮気を知った時よりも、むしろ嫌いになっています。私が作った夕飯を平然と食べ、私が洗ってアイロンを掛けたワイシャツを平然と着る度に、虫唾が走ります。
子供がいなければ、気持ちのままに離婚したかもしれませんが、まだまだ学費が掛かる年頃なので、今はスパッと決断することができません。
ただ、これだけは言えます。浮気相手だった彼女より、夫の方が大嫌いだと。