2020年8月9日、妊娠していた20代の女性に無断で堕胎させたとして、外科医、藤田俊彦容疑者(33)が不同意堕胎致傷の疑いで逮捕されました。
事件が報じられた直後、藤田容疑者と20代女性の関係は「知人」としか分かっておらず、様々な憶測が飛び交いましたが、胎児の父親である可能性が高いこと、さらに藤田容疑者には別の婚約者などがいることが分かり、8月11日には藤田容疑者が犯行前、女性に中絶を迫り、断られていたことが判明しました。
まずは、山陽新聞デジタルの記事をご覧下さい。
目次
不同意堕胎 女性に中絶迫り断られる 岡山、容疑医師に婚約者
妊娠していた知人の20代女性=岡山市=の承諾を得ないまま堕胎させたとして、不同意堕胎致傷の疑いで岡山県警に逮捕、送検された岡山済生会総合病院(同市北区国体町)の外科医、藤田俊彦容疑者(33)=同駅元町=が犯行前、女性に中絶を迫り、断られていたことが11日、関係者への取材で分かった。
藤田容疑者には婚約者がいたことも判明。胎児の父親である可能性が高いことが分かっており、県警は婚約者との関係を守るために犯行を決意した可能性があるとみて、慎重に裏付けを進める。
これまでの県警の調べでは、藤田容疑者は女性に「診察してあげる」と持ち掛けて病院に呼び出し、院内で堕胎術を行ったとみられている。女性は「胎児をおろすつもりはなかった」と話している。
同病院によると、事件があったとされる5月17日は日曜日で、藤田容疑者が人目につきにくい診察室や、麻酔薬などの薬剤を無断で使った可能性があるという。
(以下、省略)
出典:山陽新聞デジタル『不同意堕胎 女性に中絶迫り断られる 岡山、容疑医師に婚約者』
研修医時代にも浮気
多くのメディアが、続報として詳細を報じましたが、印象的だったのは「週刊女性PRIME」による藤田容疑者の評判です。
礼儀正しく、文武両道のため、実家の近隣住民や大学時代の同級生から評判が良く、さらに学生時代にバイトをしていたカフェの元同僚も、優しさや聡明さばかりが記憶に残っているようで、今回のような事件を起こすとは信じられないと言います。
また、研修医時代の同僚も以下のように証言しています。
「勤務中もまじめで、いつもニコニコ。とても熱心に医業に取り組んでいて、先輩の医師にもかわいがられていました。悪い評判は聞いたことがありません」
引用:週刊女性PRIME 浮気相手の子どもを無断で堕胎!卑怯な外科医、研修医時代の「ゲスな過去」
詳しくは「週刊女性PRIME」の記事に書いているのですが、藤田容疑者は研修医時代にも浮気をしていたことがあり、それが原因で当時の恋人からフラれてしまったそうです。
今回の事件も、浮気相手の妊娠がバレてしまうことを恐れ、身勝手かつ残忍な手段を強行したと推測されます。
法的には殺人には該当しない
あまりにもひどい話ですが、今回のケースに「殺人罪」は適用されません。
胎児の命を奪ったことは間違いないものの、今回の逮捕容疑は「不同意堕胎致傷罪」で、その理由として、胎児は刑法上「人」として扱われないことが挙げられます。
判例および通説では、一部でも母体から胎児が出ていれば、刑法上で「人」になりますが、妊娠約2ヶ月の胎児では母体から出ることはないため、刑法上では「人」ではなく「胎児」に該当し、「堕胎罪」が適用されます。
しかし、今回のように妊婦の同意を得ないで堕胎する「不同意堕胎罪」は、堕胎罪の中では最も重い刑に該当します。
参考:弁護士ドットコムニュース「妊婦の同意なく「2カ月胎児」の堕胎で医師逮捕 殺人にはならないの?」
ネットの声も同情の余地なし!
「ちょっと手を出した女性が妊娠しちゃって、産むとか言い出したから焦ったんだろうな。やってる事は最低極まりないから、法で裁かれたほうがいい。」
「優秀な人って、小さいころから何でもできて失敗しないから、失敗した時の対処法を体得せずに育ってく人が多い気がする。で、成人しても危機状況に遭遇し慣れてないから相談もせずに信じられない解決法に突っ走っちゃう。
ちっちゃな失敗を積み重ねながら育つのって大事。」
「今までは医師ってだけで良い思いも多少はしただろうけど、これからは医師免許剥奪されて、悲惨な人生が待ってるだろうね。」
「この事件は同意がなかったという点も問題だが、婦人科医でもない外科医が回りにスタッフがいない中で処置を行ったという点が恐ろしい。死亡事故やそこまでいかなくても子宮摘出が必要になっていた可能性も十分ある。これはさすがに免許はく奪になるだろう。」
「こんな事が無くても、結婚しても浮気はずっとするつもりだったのでしょうか。」
「先週に父の付き添いで病院に行ったときに、階段のところで医師と看護士とが怪しい会話をしているような雰囲気でした。病院内ではそのようなことを控えた方がいいと思います。」
浮気相手の中絶について
慰謝料について
以前にはなかった、浮気相手の女性が中絶をした場合に慰謝料を認める判例が最近では出るようになりました。
男性が妊娠を知っていても話し合いをしてくれないなど、不誠実な対応だった場合には平均10~50万円の慰謝料を貰うことができる可能性があります。
中絶の費用について
妊娠初期といわれる11週未満であれば、中絶費用は8~15万円ほどです。妊娠中期といわれる妊娠12~22週未満であれば中絶費用は20~40万円ほどです。妊娠や中絶の責任はもちろん二人にありますが、基本的には男女で折半をするか、男性が全額支払うことも多いようです。
中絶後の後遺症について
中絶をすることは、やはり体にダメージを与えます。そのため、中絶後の後遺症に苦しむ女性が多いそうです。
新しい彼氏と一緒に後遺症に苦しむ人もいれば、通院する女性がその治療費を自分で支払うのは不公平だと感じます。後遺症は女性と医師の問題だ、と開き直る男性の場合、女性が無き寝入ることになりがちです。
中絶をする場合は、中絶後の通院費は男性が負担するなどの同意書を書いてもらった方が良いでしょう。
妊娠や中絶後のトラブルを回避する方法について
男性は生理や妊娠をすることはないので、どれだけ大変かは分かりません。なので、女性側から『妊娠した』と告げられても、男性は肉体的・精神的なつらさを理解することはできないでしょう。その理解してもらえないもどかしさから、女性は余計に苛立ったり、不倫が修羅場になったりすることがあります。出産をすることが決まれば、後は養育費や認知、妻とはどうするかなどを女性と話し合う必要があります。
男性から不倫相手との子どもは産めないと言われた場合には、中絶をすることになりますが、中絶後に別れるとなると、『慰謝料はどうなるのか』『独身だと嘘をつかれていた』など揉めることがあります。
妊娠11週を過ぎると、『中期中絶』となります。人工的に陣痛を起こして出産させて、役所への死産届や火葬が必要になります。『中絶同意書に相手がサインしてくれない』『中絶費用を支払わない』などのトラブルを防ぐように、中絶をする前に同意書に必ずサインをしてもらうようにしてください。
また、中絶後の後遺症によって一定期間働けなくなったり長期入院が必要になる女性もいます。その場合、収入がなかったり、お金がかかるので、相手の男性に逃げられないように、事前に治療費などの支払いをしてもらうように、きちんと話し合っておいてください。
<浮気探偵.com編集部より>
こんにちは、浮気探偵.com編集部です。
今回は、不倫が招いた衝撃的な事件についてお伝えしました。
病院の管理体制にも疑問は残りますが、それよりも何よりも逮捕された藤田容疑者の思考回路が、驚くほどに身勝手で、30歳を超えてもまだ、自分のことしか考えられないのではないか?と不思議になります。
医師としても、患者さんのことを考えなさそうですよね…。
ネットのコメントには、藤田容疑者に留まらず、医師を一括りにする言葉も多々見られ、特に医師の不倫や派手な女遊び(主に看護師相手)については、実際に見聞きしている人が多いようです。
結果的に、今回の事件は浮気相手の女性だけではなく、婚約者の女性の人生も狂わせてしまいました。家族も医師で、藤田容疑者の名前が出ている以上、近隣では既に特定されているでしょう。
多くの人を不幸にし、胎児の命を奪った先に、何が待ち受けているのか?
そんなことすら、分からなかったのでしょうか。そもそもの発端は浮気です。気軽な気持ちで浮気をする人もいるかもしれませんが、想定外のことが起き、大きな事件に発展してしまう可能性は否めません。
「自分はやり切れる」の過信は捨てて、大切なものを守る生き方に変えて欲しいと思います。