こんにちは。浮気探偵.com~浮気成敗コラム~です。本日は、中学生の娘さんの言葉で離婚を決めた妻の体験談をお伝えします。まずは登場人物の紹介です。
登場人物
・私 40代半ば
・夫 40代後半
・夫の浮気相手(年齢不明)
・息子 高校生
夫の浮気 あまりにも突然!土下座で離婚のお願い
夫とは、20年以上前に職場で出会いました。
会社のメンバーでの飲み会に参加した時に、私の恋愛相談に乗ってくれたことが仲良くなったきっかけでした。
当時、私が付き合っていた彼氏の愚痴を夫に聞いてもらっているうちに、夫の方が誠実で頼りになる人だと気付き、彼氏ときちんと別れて、私から夫に気持ちを伝えました。
夫は戸惑っていましたが、OKしてくれました。
同じ職場とは言え、私はデスクワークの事務、夫は外回りの営業部、おまけにフロアも違うので、社内で会うことはめったにありませんでした。
今の人は驚くでしょうけど、当時、私たちが働いていた会社は社内恋愛が禁止でした。個人のプライバシーに関わることなので、就業規則などには入っていませんでしたが、風紀委員みたいな男やお局タイプの女がいて、社内恋愛の噂を聞きつけては、チクチクといびっている姿を目撃しました。
だからデートは決まって週末でした。会社の人にバレないように遠出をしたり、会社の人が住んでいる近くでは必要以上にキョロキョロしたり、そんなこともスリルが感じられて楽しかったです。
結婚は付き合ってから3年後です。
社内恋愛に厳しい風潮があったので、結婚の少し前に私が退職しました。結婚して2年で息子が生まれ、平凡だけど幸せな生活を送っていました。
息子も今では高校生です。反抗期はなかったけれど、そんなに勉強は好きじゃなくて、部活もそれほど頑張らない、イマドキっちゃイマドキの子です。
私は、息子が中学に入ってから、近所のドラッグストアでパートの仕事を始めました。
朝9時オープンの店舗で、開店前にパンやお惣菜などの商品を並べなくてはならず、私は8時インのため、息子と夫の朝飯を準備して、2人を起こしてすぐに出勤していました。
店舗まで自転車で20分くらい掛かるし、息子の高校がお弁当だったし、逆算して5時半には起きていたので、夜は早い時間で眠くなってしまい、夫の残業が続くと同じ家に住んでいるのに、全く会えないこともありました。
夫の仕事は結婚前から残業が多かったので、どんなに残業が続いても全く気にしていませんでしたが、今になって振り返ると、何時に帰って来たのかも分からない生活が続いていたせいで浮気をしやすかったのだと思います。
唐突すぎる離婚のお願い
ある日、夫から「話があるから起きて待っていて欲しい」とメールがありました。
すごく真面目な人なので、浮気や犯罪、不正などの心配はなく、「お義父さんやお義母さんに何かあったのかしら」とか「会社の業績が悪くて倒産するのかしら」「それともどこかに転勤かしら」とか、全く見当違いの心配をしていました。
夫の帰宅は夜11時頃でした。あらかじめ、10時半~11時頃になることは伝えられており、夫が帰った時は、息子と一緒にリビングでテレビを観ていました。
まだ寝ていないのか。
夫が息子に言うと「なんで?いっつも寝てないじゃん。まだ11時だよ」と不思議そうに答えていましたが、夫が「お母さんと大事な話があるから部屋に行って欲しい」と真顔で言うと、ただならぬ雰囲気を察したようで、口ごたえもせず、おとなしく部屋に入って行きました。
何だろう?息子に聞かれちゃまずい話?倒産?それとも、同居?あんな田舎で暮らすことになるの??
私が不安そうな顔をしていると、夫は「話というか、お願いがある」と言い、いきなり私に向かって土下座をしました。
これは同居だ!!困った、断りきれない!!!と、思った瞬間、夫は「頼む。離婚して欲しい」と静かなトーンで言いました。
離婚…?
空いた口が塞がりませんでした。ショックと言うより、あまりにも予想外の言葉に理解が追い付かず、茫然としてしまいました。
「り、理由を聞かせて」
やっと出た私の言葉に対して、夫は「5年前から会社の女性と不倫関係にある」「その人と一緒になりたい」と言い、何度も何度も頭を下げました。
「息子が大学を卒業するまでは学費や生活費の全てを支払う」「慰謝料も支払う」「家の名義も変更する」「これまで通りの生活を続けられることを約束する」
だいぶ前から私に伝えたかったのでしょう。
思いつきや勢いだけでは出て来ない「養育費」や「慰謝料」「財産分与」など、ひとつも抜けがないほど、これからの生活について説明し、もし、私が離婚に応じないなら「籍を入れたまま出て行く」と言われました。
全てを捨てて生活が苦しくなってまで、一緒になりたい女性がいる-。
これはもう浮気じゃなくて、本気です。そのことがあまりにもショックで、私は夫からのお願いを受け入れるしかありませんでした。
どんなに私が泣きわめいて拒んでも、出て行くことまで決まっているのでは打つ手がありません。
あっさり終わった離婚手続き
20年も連れ添った大切な人です。大きな不満だってありません。息子にとっても唯一の父親だし、離婚したくない気持ちの方が強かったです。
でも、修復しようと頑張ろうにも、夫がこちらを向いてくれる気配もチャンスもなかったので、仕方ありませんでした。
夫婦とは言え、片方が「終わり」と告げて、罰金さえ支払えば、こんなにも簡単に終わりにできるんだと思い知りました。なんだか虚しい関係です。
翌週には、離婚届に記載・捺印し、夫は家を出て行きました。以前から用意していたらしく、慰謝料や財産分与に関する書類も夫が用意しており、目を通して捺印をしました。
息子の反応は意外にも、あっさりしていました。私たちの前だから強がっているだけかもしれませんが、高校生にもなると、父親も母親も元は別々の他人同士だったと正しく認識しているのかもしれません。
離婚の手続きが終わると、慰謝料と当面のお金はすぐに振り込まれました。家と車の名義も無事に変更され、離婚時の約束は全て守られましたが、私の気持ちは落ち着きませんでした。
精神的に安定せず、パートの仕事も急に休んでしまうことが増え、迷惑を掛けてしまっていたので退職しました。
吹っ切れたのは離婚後3ヵ月が経った頃でした。
3ヵ月という期間を早いと感じるか?遅いと感じるか?は人それぞれでしょうが、女の人の方が早く立ち直る気がします。
いつになっても気持ちが晴れず、塞ぎ込んでいた私でしたが、何のきっかけもなく、ふと「このままでは捨てられてズタボロになった、ただのオバサンになってしまう」と思い、それからはドラッグストアでもう一度働く時に必要とされる人材になりたいと思い、登録販売者の資格取得を目指して通信で猛勉強しています。
息子も、あと数年で成人します。いつかは2人で暮らしている家から出て行くでしょう。
その時のことを見越して、自分のために時間を使えるタイミングが来た!と思って、悔いなく生きられるためにも精一杯頑張ります。