こんにちは。浮気探偵.com~浮気成敗コラム~です。今回は、夫に届いたLINEで浮気を知った妻の体験談をお伝えします。まずは登場人物の紹介です。
登場人物
・私 30代前半
・夫 30代前半
・夫の部下『さや』
・娘 4歳
【夫の浮気】LINEで発覚した夫と部下のワンナイトラブ
夫とは大学時代に知り合いました。
1つ年上の先輩で、優しくて爽やかで面倒見が良くて、大学でも人気が高い人でした。ミスター〇〇とかに、推薦されるような。
私も、好意は抱いていましたが、「かなり好き」とか「付き合いたい」とかではなくて、みんなのアイドルみたいな存在だったので、他の子たちと一緒にキャーキャ騒ぐ程度でした。
だから、現実的な選択肢として他に好きな人がいたし、夫の当時の女性関係にも興味はありませんでした。
ところが、学祭の時で親しくなって、その数ヶ月後、夫が卒業する直前に告白されて、付き合うことになりました。あの時は、本当に嬉しかったと言うか、信じられなかったです。
夫が社会人になってから、そして私が社会人になってからも、別れることなく付き合い続け、私が26歳の時に結婚をしました。結婚後、1年半で娘を授かったことをきっかけに、私は会社を辞めて専業主婦になりました。
そんな娘も今では4歳、元気に幼稚園へ通っており、夫は家事だけではなく、育児にも積極的に参加してくれ、夫婦円満だったと思います。
夫のスマホに届いたLINE
ある日の朝、夫と娘を送り出した直後に、夫のスマホがキッチンのテーブルに置きっぱなしになっていることに気づきました。
自転車なら夫が駅に着くまでに追いつくかも…と、届けてあげようと思って、夫のスマホを手に取ったところ、夫のLI NEに着信がありました。ロックが掛けられていなかったので、思わず見てしまうと、送って来た相手は『さや』と登録されている女性でした。
「昨夜は飲んだ勢いでスミマセンでした!でも、私の気持ちは本当です。奥さんがいることは知っていますが、ずっと前から大好きです。昨日、抱いてもらって嬉しかったです。この後も内緒の関係で良いので、お付き合いすることはできませんか?今夜、話をしたいので、お時間を作っていただけたら嬉しいです。」
あまりのショックで固まってしまいました。どんなに「違う!」と思っても、夫が前日の夜に、この『さや』と言う人とカラダの関係を持ったことが明らかでした。たしかに、前日の夜、夫は遅い時間の帰宅でした。
先に眠っていた私は、夫の帰った音でうっすら目が覚めて、「ずいぶん遅かったな」と思いましたが、眠気が勝って何も聞きませんでした。
過去のLINEを見たところ、関係を持ったのは、おそらく前日の夜の1度だけのようで、『さや』は会社の部下であることも分かりました。
スマホを届ける気がなくなり、夫が会社へ到着する頃を見計らって、会社に電話をしました。
「緊急事態だから、なるべく早く帰って来て」
私がそう伝えると、夫は真っ先に娘のことを心配しました。幼稚園でケガでもしたのだと思ったのでしょう。
「違う。でも深刻なこと。別に早退しなくても良いけど、早めに帰って」
夫は一夜限りの浮気を認めて謝罪
その日、ママ友に一晩だけ娘を預かってもらうことをお願いし(理由も話しました)、その間に夫のスマホに届いている『さや』からのLINEを、全て私のスマホで撮影しました。
また、私のスマホを壊されたり、勝手に写真を削除されても良いように、近くのコンビニで写真をプリントアウトしておきました。
定時ちょうどに切り上げて、急いで帰って来た夫に、『さや』から届いているLINEの画面を開いて見せると、夫は少し沈黙した後に、「ごめん…」と謝りました。
おそらくですが、私からの電話を切った後に、スマホを忘れたことに気付き、薄々勘付いていたんだと思います。驚いた様子はなかったので。
夫は『さや』に対する気持ちは、全くないと言います。前日は、夫も『さや』もお酒が入っていた状態で、酔った彼女を自宅に送った際に誘われて、つい成り行きで…と素直に白状しました。
今ここで、きっぱりと断るから、今回だけは許して欲しいと、テーブルの上に頭をぶつけながら謝られました。
付き合っている間の4年、結婚してからの1年半、娘が生まれてからの4年、この約10年の間で、一度たりとも夫の浮気を疑ったことはありませんでした。
だからこそ、たった1度でも「1回だけだからね」なんて、簡単には許せませんでした。それに、これからだって夫の帰宅が遅くなる度に、浮気をしているのでは?と不安になると思います。
今さらながら、学生時代に、かなり人気があった人だったことを思い出し、どうしてそんな人と結婚してしまったんだろう、と悔やみました。
それでも、私には夫しかいません。
誰にでも優しくて、面倒見が良いからこそ招いてしまったのだと、許せない気持ちが強い一方で、心のどこかで擁護してしまいます。
結局、夫は私が見ている前で『さや』に連絡をして「その気はない。申し訳なかった」と謝罪し、フラれた『さや』も諦めるしかなかったようです。
とは言え、私は水に流すことができず、その場では「許す」とも「許さない」とも言えませんでした。
その後-。
あれから、1ヶ月以上が経ちますが、夫婦間はぎくしゃくしてしまっています。でも、夫の反省や後悔は十分すぎるほど伝わっているし、これまで以上に家事や育児に協力してくれるようになりました。
離婚は今のところ考えていません。
ただ、既婚者と知っていて、肉体関係を持った『さや』に対しては、慰謝料を請求したいと思っています。
<浮気探偵.com編集部より>慰謝料の請求は難しいかも!?
今回の体験談にもあるように「LINEで浮気を知った」と、探偵事務所へ相談されるケースが増えています。
探偵事務所では、LINEからの情報を元に、浮気の証拠を掴むための調査や浮気相手の特定をしてくれますが、そもそもLINEのメッセージやメールのやり取りだけでも、浮気相手に対して慰謝料は請求できるのでしょうか?
結論から述べると「ケース・バイ・ケース」です。
実際の判例でも、同じ東京地裁でありがら、判断は分かれています。
例えば、不貞行為があったことを連想させる具体的なメールのやり取りがあった場合でも
「不適切な交際を想起させるものであり、妻が不貞関係を疑ったことは無理からぬものではあるものの、これらを総合しても、現実に性交渉を持ったと認めることは困難であり、不貞関係の存在を認めることはできない」
(平成24年11月 東京地裁)
として、不貞関係は認めませんでした。ただし、「婚姻生活の平穏を害するようなものというべきである」として、浮気相手への慰謝料請求を認めています(30万円)。
翌年、同じく性交渉を示唆する内容や「愛している」などのメッセージのやり取りを頻繁にしていた事例では、
「浮気の男女間で交わされたメールに性交又は性交類似行為を示唆するような表現が多数あるからといって、浮気の男女間で実際にこれらの行為に及んでいたと断定することは躊躇される」
(平成25年3月 東京地裁)
として、不貞関係は認めず、この時は慰謝料請求も認められませんでした。
夫や浮気相手が「自認書」の作成に応じれば、慰謝料の請求や裁判離婚の際に使える不倫の証拠になる場合もあります。
ただし、夫婦であっても、勝手にスマホを見る行為はプライバシー権の侵害にあたり、民法上の不法行為に抵触します。程度にもよりますが、裁判等でも「許容されないプライバシー侵害」とみなされ、証拠として使えない可能性があります。
大手の探偵事務所などは、法律や離婚問題に詳しい専門家と連携していることが多いので、このように法律が絡みそうな問題や慰謝料の請求を視野に入れて動きたい場合に、適切なアドバイスを送ってくれます。
浮気の兆候や疑いだけではなく、どうすれば良いのか?と悩んだ時も、一度、探偵事務所に相談してみましょう。