こんにちは。浮気探偵.com~浮気成敗コラム~です。今回は、夫の浮気を両親から聞かされた妻の体験談をお伝えします。まずは登場人物の紹介です。
登場人物
・私 30代半ば
・夫 30代後半
・スナックで働く女性(夫の浮気相手)
・私の両親
・興信所の人
・息子
【夫の浮気】目撃した両親が教えてくれた夫の浮気
いつ、どこで、誰が見ているか、なんて分からないものですよね。
私は夫の浮気に気付かず、たまたまデート現場を目撃した私の両親から教えてもらいました。両親にも悲しい想いをさせてしまったし、心配もさせてしまったし、日頃からもっと夫に対して興味を持っていれば、私でも気付くことができたのかな?と反省しています。
その前に、私たち夫婦について、簡単に紹介したいと思います。
夫との出会いは社会人になってからでした。友人カップルの引っ越しを手伝った日に、私以外にも数人の友だちが来ていて、その中の1人が夫でした。
話しやすい人で、その日のうちに連絡先を交換し、時々2人で会うようになりました。告白されたのは、出逢ってから2ヶ月後のクリスマスイヴで、それから3年の交際期間を経て、結婚しました。
夫は営業マンで、当時の私は幼稚園勤務でした。結婚後もしばらくは仕事を続けていましたが、夫の転勤と私の妊娠が重なったことを機に、職場を退職し、それ以来は専業主婦として家事と育児に励んでいます。
私が仕事を辞めてからは、夫の収入だけでやりくりしなくてはならず、さらに育児が想像以上に大変で、自分のことには一切構わなくなりました。
洋服も買わず、メイクもせず、唯一していたことと言えば、日焼け止めくらいだったと思います。1人の女性ではなく、すっかり母親になっていたのでしょう。
夫の転勤のおかげで、私の両親が住んでいる都市の隣町に住むことになりましたが、外に働きに出ていない私が、何度もサポートをお願いするなんて、なんとなく申し訳ないと言うか、ラクしようとしているって思われるような気がして、ずっと1人で育児と家事をしていました。
両親が見た夫と若い女性のデート
夫の浮気は突然、私の予期せぬタイミングで発覚しました。
その日、私の両親は何十回目かの結婚記念日を祝うため、いつもは行かないようなレストランに出掛けたそうです。食事を終えて、お茶でもして帰ろうか、と周辺を歩いている時に、夫を見かけたと言います。
手を繋いで歩いている相手は少し派手な若い女性で、私ではないことは両親の目から見て明らかだったと思います。
それでも母は「あんた、今どこにいる?」と、電話をしてきては「観覧車があるところよね?ライトアップされている観覧車のところよね?」と、そうであってほしいと言わんばかりの聞き方をして来ました。
「家よ。こんな遅くに出掛けるわけないでしょ。ソウタ(息子の名前です)もいるし」と言うと、「旦那さんは?家よね?一緒にいるんでしょ?」と、再びそうであってほしいと言わんばかりの言い方をして来ました。
「旦那は仕事。今日はちょっと残業になるみたい。なんで?さっきから何が聞きたいの?」
母は「何でもない。ちょっと人違いをしたかも」と言って電話を切りましたが、その数分後に今度は父から写真が送られて来ました。
写真が暗くて、しかも拡大すると粗くて、表情まではハッキリと見えませんでしたが、体格や髪型、ネクタイの色などから、かなりの確率で写っている男性は夫のようで、その隣には知らない女性が写っていました。
父に電話を掛けて「この写真、何?」と聞くと、たった今、母と目撃した夫と女性のデートの証拠だと言われました。
本当にあの人だった?声を掛けなかったの?と聞くと、夫と女性は観覧車の方に行ってしまい、後を追おうとしたけれど見失ってしまった、と言います。
父の声にかぶせるように、横にいた母が大きな声で「いい?あんたは今日、素知らぬフリして過ごしなさい。明日、私が行くまでは絶対に何も言っちゃダメよ。いい?」と怒鳴るように言うので、なんだか私が怒られているような気分になりました。
その日は「ソウタが微熱を出したから子供部屋で寝る」と夫にLINEを入れて、帰宅後に夫と会わないようにしました。次の朝も夫が出勤するまでは子供部屋から出ず、玄関のドアが閉まる音がしてから、母に「今、会社に行った」とLINEを送りました。
母が連れてきた興信所の人
「お昼頃そっちに行く」と母から返信があってから、何度も昨日の写真を見返しました。どう見ても、やっぱり夫です。それに、道路を挟んで、とは言え両親が見間違えるはずもありません。
正午より1時間以上も早く、両親が知らない年配の女性を連れてやってきました。
父が「じいじと一緒にデパートに行こう」と、息子を近所のショッピングモールに連れ出すと、母は年配の女性を私に紹介しました。
「私の知り合いの親戚で興信所に勤めている人。お金の心配はしなくていい。お父さんとお母さんが払うから」
そう言って、私の意思を確認しないまま、どんどんと話を進めて行きました。
興信所の人は、私を気遣って「これでいいですか?」と、調査方法や日程などを確認してくれるのですが、私よりも先に母が「はい。お任せします」と口を挟むので、じっくりと話すことはできませんでした。
それでも、興信所の人が言うことは納得できることが多く、夫が知っている人と知らない人では知らない人の方が尾行はバレにくい、素人とプロではプロの方が確実な証拠を掴める、素人では法律に疎くて違法なことをしてしまう等、いろいろと説明してもらいました。
最終的に、契約書を一緒に読んで、契約まで済ませました。あとは、「興信所を利用していると悟られないように気を付けながら待つだけ」です。
「あんた、できる?あんたが感情的になって台無しにしたら、払ったお金も無駄になるから、難しそうならしばらくウチにおいで」
このタイミングで実家に戻ると四六時中、浮気の話をされそうだったので、それは断り、いつも通りを心掛けながら夫と接することにしました。
でも、やっぱりどこか不自然だったようで、いつも通りを演じようとすると、普段よりも優しい口調になってしまい、夫から「なんか、いいことでもあったのか?」と言われました。
調査結果で相手の勤務先も判明
2週間後、また父が息子を連れ出し、母と二人で調査結果を聞きました。
まずは写真と報告書を見せられ、2週間で3度、同じ女性と会っていることを伝えられました。その女性とは、不倫関係である可能性が高いと言われ、ホテルに出入りする写真も見せられました。
また、女性が働いているスナックの名前と所在地も判明し、さらに夫がそのスナックに入る写真も手渡されました。女性の名前はお店で使っている名前しか分かりませんでしたが、若く見えるけれど、私と同年代であることも教えてもらいました。
「もし、離婚に向けて進みたいのであれば、こちらで弁護士さんを紹介することができます。離婚を決めかねている状態でも、慰謝料は請求することができるので、いつでもご相談して下さい」
私が写真を持ってスナックに乗り込んだりして、慰謝料を請求すると、下手したら恐喝になりかねないので、アクションを起こす際は事前にご連絡下さい、とも言われました。
母は離婚を勧めませんでした。だからと言って「我慢しなさい」とも言いませんでした。
あとは自分で決めなさい、いつでも連絡して来なさい、いつでも帰って来なさい、子供のことも考えなさい、迷ったら興信所の人にも相談しなさい、と言葉が止まることはありませんでしたが、きっと私よりも動揺して、悲しい気持ちになったのだと思います。
私が泣いたのは、父と母が帰ってからでした。
現在は夫婦関係を再構築中
その日、「じいじと大きいお風呂のお店に行く」と言うので、息子を泊まりで預かってもらうことにし、帰宅後の夫に写真と報告書を見せました。
夫は、じっと見た後に「申し訳なかった」と素直に浮気を認め、謝罪しました。スナックには、結婚後に取引先の人と行ってから、定期的に通うようになり、その女性とは4ヶ月ほど前から不倫関係にあったと言います。
そもそもは両親が目撃したこと、興信所は両親が手配して、お金まで払ってくれたこと、両親は離婚を望んでいないけれど心配していること、そして私自身も傷付き泣いたこと。
いろんなことを話すと、夫はもう一度、真剣な表情で謝り、二度と相手の女性とは会わないと約束してくれました。
スナックにも通わない、残業代を誤魔化さない(残業代の一部は別の口座に振り込んでもらっていたそうです)、早く帰れる日は育児や家事に協力する、私の両親にも謝る、興信所の料金も支払う、と他にも沢山の約束をして、今回だけは許すことにしました。
それ以来、夫は職場から直帰するようになりました。
たまに、取引先や同僚と飲む時も、事前に連絡をして、店の名前や帰る時間、レシートなどを見せてくれるようになりました。興信所の写真や報告書などを通して、客観的に自分の行動を見ることで、ものすごく反省した様子です。
私も少し反省して、どんなに忙しくても、最低限のメイクや動きやすくてもキレイに見える服装をするようにしています。
両親は興信所の代金こそ受け取りませんでしたが、夫の謝罪は受け入れて、父にいたっては「今度は告げ口しないから、見つからないようにうまくやってね」なんて言っています。