こんにちは。浮気探偵.com~浮気成敗コラム~です。本日は「実録・恋人の浮気」として、結婚の約束をしていた婚約者に浮気をされてしまった男性の体験談を紹介します。まずは登場人物の紹介です。
登場人物
・私 20代半ば
・婚約者 20代半ば
・婚約者の上司(婚約者の浮気相手)
・私の友人
目次
恋人の浮気 婚約者が会社の上司と浮気
婚約者とは大学時代に友人を通じて出会いました。
気さくな性格の女性で、何度か顔を合わせるうちに仲良くなり、バレンタインに向こうから告白されて付き合うことになりました。
大学を卒業後は、2人とも就職先が決まっていたので、晴れて社会人となりました。
付き合っているうちに何度も「絶対、この人と家族になりたい」と思うことがあったので、就職してすぐにプロポーズをしました。
「心の準備が整っていない」とか「仕事で一人前になってから」とか、いろんな理由を付けて断られるかもしれない…と、覚悟はしていたのですが、意外にもすんなりとOKをもらうことができました。
ただ、今は母親になることや妻として夫を支えることよりも、仕事に打ち込んでキャリアを積みたいと言われ、結婚は数年先にしよう、と言われました。
私は彼女と一緒に人生を過ごすことができれば、入籍がいつになろうと関係なかったので、その言葉を前向きに捉えました。
それからは、数年後の結婚式や子供の誕生を見据えて、2人で貯金を始めました。一緒に暮らし始め、婚約指輪も購入しました。
同棲生活は順調で、自宅に帰ってから話をする相手がいる毎日は、思っていたよりも幸せなことでした。
浮気の発覚は結婚式の1ヶ月前
同棲生活は約2年。その間に、本格的に結婚式の日取りなどを決め、式場の予約や招待状の作成なども式場の人と一緒に行いました。
しかし、途中から婚約者に「仕事が忙しくなった」と言われ、仕方なく私が一人で式場へ出向くようになりました。この頃、彼女の帰りは遅くなる日が多く、休日でも午後から出社することがありました。
家にいる時も、私の話なんて上の空で、スマホをいじることが増え、まったく会話に集中していない様子でした。
他愛もない話なら「ま、いいか」と思うでしょうが、式についての話でも同じ感じなので、正直イラッとしてしまうこともありました。
浮気が発覚したのは、結婚式1ヶ月前のことでした。
彼女が終電を逃して「先に寝ていて」と言われた日、テレビを観ながら待っていると、帰宅した彼女の指に婚約指輪がありませんでした。
朝は間違いなくしていたのに、わざわざ指輪を外すなんて…。
その場で問い詰めたところ、彼女から「実は好きな人がいる」と切り出されました。さらに「その人も私のことを好きになってくれている」「結婚は破棄したい」とまで言いだしました。
もうじき結婚式だって言うのに!今さらなんだよ!!
やるせない気持ちで話す気力もありませんでしたが、何とか状況を打開しようと詳しく聞くと、浮気相手は会社の上司で、独身だと言います。
また、結婚を前提に交際を申し込まれており、しかも、彼女は婚約していることを会社で伏せているそうです。
冷静ではいられなかったので、口論になってしまったのですが、ヒートアップした彼女から「もう関係は始まっちゃっているの!2人の貯金は全て慰謝料としてあげるから!!」と言われました。
友人のアドバイスは「迷わず別れろ」
なんとしてでも、彼女との結婚を実現させたい私は、翌日、友人に相談したのですが「そんなゴミみたい女、迷わず別れろよ!」と言われました。
結婚式の直前に浮気をするような人間が、結婚後に心を入れ替えるとは思えない。結婚前に発覚したことが、せめてもの救いだ。
その言い分も分かるのですが、彼女への気持ちが残っている以上、結婚を諦めることができません。
また、彼女は「2人の貯金を慰謝料として渡す」と言っていますが、コチラとしては婚約者の上司にも慰謝料を請求したい気持ちです。ただ、戸籍上は結婚しておらず、彼女が婚約の事実を伏せていたなら、法的にも難しいでしょう。
現在は、まだ同じ部屋で暮らしており、ネットなどで「パートナーの気持ちを取り戻す方法」などを調べてみましたが、どれもピンときません。
婚約者の気持ちを取り戻して、結婚後も一緒に暮らせるのであれば、それ以上に求めるものはありません。マリッジブルーになっているのかもしれない、とカウンセリングを勧めてみましたが、彼女は全く行く気がないようです。
もう絶対に無理なのでしょうか。
せめて浮気相手に慰謝料を請求して、婚約者と別れるように仕向ける方法があればと思っていますが、何か良い方法はないでしょうか。
このまま引き下がる気にはなれません。
浮気探偵.com編集部より
結論から述べますと、入籍前でも第三者が見て「明らかに婚約している状態である」と判断できれば、慰謝料を請求することが可能です。
一般的な夫婦よりはハードルが高いですが、浮気が原因で婚約破棄に至った場合は、精神的苦痛や損害を受けたことになるので、慰謝料や賠償を請求できます。
ただし、こちらの体験談に関して言えば、請求対象は婚約者である彼女に限られ、浮気相手の上司に請求することはできません。
ポイントは彼女の上司が「婚約中だと知らなかったこと」です。
これは夫婦であっても同様で「既婚者だと知らずに付き合っていた相手」に対して、慰謝料を請求することは難しく、逆に「結婚していたなんて知らなかった!騙された!!」と慰謝料を請求される可能性があります。
また、今回のケースでは彼女から「慰謝料として貯金をあげる」と言われていますが、本来であれば慰謝料を請求する場合には「婚約破棄に至った原因となる証拠」が必要です。
証拠は第三者が見ても明らかなものでなくては意味がなく、スマホのやり取りなどをスクショしただけでは、証拠として扱ってもらえないことが大半です。
婚約をしている事実を証明できる場合
浮気が原因で婚約破棄になった場合は、不貞行為があったと認められるので慰謝料の請求を行うことができます。その際に必要なのが、婚約していることの証明ができるかどうかです。
結納を既に交わしていたり、婚約指輪の交換をしていれば、それで婚約をしていたことが証明できるので、慰謝料の請求をすることは可能です。ですが、結納も指輪の交換もしていないとなると、婚約していたことが立証しづらく、そのためにいくつもの証拠を集めなくてもなりません。
可能であれば、プロポーズや結婚についての手紙や、ウェディングの催し物に参加したことを証明できるものがあれば良いです。もし物で証明できるものがなければ、家族や友人などの陳述書があれば有効的です。
内縁関係であることが証明できる場合
また、内縁関係であることで婚約をしていたことが証明され、慰謝料の請求を行うことができます。内縁関係とは、一緒に住んでいて夫婦のように生活をしていますが、同棲とは違うことを証明できなければいけません。内縁関係の定義としては、一緒に生活をしていて、お互いに婚姻している意識を持っていることが重要視されます。
一番証拠となるものが、住民票の続柄の箇所に『見届けの夫(妻)』と記載されていることです。ですが、基本的には家計が同一で、3年以上同居をしていれば内縁関係であったことが認められます。
また、双方の親族の結婚式やお葬式などの冠婚葬祭に二人で出席していたり、家族や知人から夫婦として認識されていれば、そちらも証明になります。物的証拠を用意するには、こちらも陳述書があると良いです。
婚約前の浮気で慰謝料を請求できない場合
婚約や内縁関係であることを証明できなければ、慰謝料の請求をすることはできません。浮気の慰謝料とは、浮気をされたことによって精神的苦痛を味わったことに対する損害賠償で、本来続くはずだった婚姻関係が破綻するような行為をしたことへ払われるものです。
ただ、慰謝料は婚姻関係あるいは婚約していた人に対して支払われるものなので、結婚前の浮気であったとしても婚約や内縁関係であることを証明できなければ、慰謝料を請求しても認められません。
婚約者の浮気について、詳しくは以下の記事をご覧下さい。